ー甲斐健の旅日記ー

七ツ釜/自然の造形美に圧倒されること間違いなし‼

 七ツ釜(ななつかま)は、佐賀県唐津市北西部、東松浦半島の断崖絶壁にできた洞窟群のことです。何万年もの時を経て、玄界灘の荒波に侵食されてできた海食洞(かいしょくどう)です。かまどを七つ(実際は八つある?)並べたように見えることから、七ツ釜と呼ばれています。洞窟の周りの岩石は、火山から流れ出た溶岩が海水によって急速に冷却されて、玄武岩の柱状結晶となって固-まったもの(柱状節理)です。圧倒的なスケールの自然の彫刻物──海に浮かぶ芸術品─と形容されてぃます。大正14年(1925)に、国の天然記念物に指定されました。

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 七ツ釜へのアクセスは二通りあります。一つは、遊覧船で海上から観光する方法です。呼子(よぶこ)港からは毎日1時間おき(休日はもっと多い)に「イカ丸」という船が出ています。所要時間は40分ほどです(乗船料1600円<2019年3月現在>)。途中、呼子大橋やクジラが遊泳している形をした鷹島などの観光スポットを見ながら七ツ釜に向かいます。断崖絶壁にできた洞窟のすぐ近くまで寄ることができ、波が静かな日は、一番大きな洞窟(開口3m、奥行き110m)の中にまで船が入ります。五角形、六角形の玄武岩柱状結晶を間近に見ることができ、大自然が造る巨大な造形物に圧倒されること間違いなしです。なお、七ツ釜に着いて船が減速すると、前方のデッキが解放され、外に出て観賞することができます(人数制限があります)。船内では、できるだけ前の方に座っていた方が、よい場所をとれそうです。また、後ろにも狭いデッキがあります(長椅子付)。こちらは航行中も開放されています(筆者はこちらに乗って写真を撮りました)。他には、季節限定(4月下旬~10月の土日祝日)で、七ツ釜の近くの国定公園駐車場近くの乗り場から出ている「たち丸」という遊覧船もあります(乗船料1000円<2019年3月現在>)。崖上の展望台も併せて観光するには、こちらがおすすめです。

 もう一つの七ツ釜観光の方法は、崖上の遊歩道を歩いて展望台から観光する方法です。呼子から湊線の唐津行のバスに乗って七ツ釜入口の停留所で降り、遊歩道を20分ほど歩くと、展望台があります。七ツ釜の洞窟を崖上から見下ろすことができ、「ゾウの鼻」と呼ばれる奇岩石や柱状節理の地形を一望できます。また晴れた日には、遠く壱岐・対馬も眺望することができるそうです。



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