中岡慎太郎・坂本龍馬のふるさとを訪ねる
～薩長同盟を演出した二人の英雄～

　　

　幕末、薩長同盟や薩土盟約の成立を演出し、明治維新への道を切り拓いた二人の英雄、中岡慎太郎と坂本龍馬のふるさとを訪ねました。一般には、薩長同盟は坂本龍馬が成し遂げた大業だと語られることが多いようです。自由闊達（かったつ）で天才肌の龍馬の方が、小説やテレビドラマなどでも引っ張りだこで国民的人気があるからでしょうか。しかし、中岡慎太郎が果たした役割も、龍馬に負けず劣らず大きいものがあります。

　このコラムでは、華麗な坂本龍馬の活躍の陰で、新しい日本の国造りに大きな役割を果たした中岡慎太郎という人物にスポットを当て、その人生をたどってみたいと思います。そして、性格がまるで正反対の二人の若者が、どのようにコラボして薩長同盟という大業を成し遂げたのかを見ていきます。。

	薩長同盟を演出したもう一人の主役──中岡慎太郎

	中岡慎太郎記念館・生家 中岡慎太郎のふるさと、高知県安芸郡北川村を訪ねました。慎太郎ゆかりの品々を集めた記念館や慎太郎の生家などの史蹟を紹介しています。
	室戸岬 高知県南東部、太平洋に突き出た岬です。海水による浸食でつくりだされた奇岩や縦じま模様の堆積層などの景観は、自然の壮大さを実感させてくれます。 岬突端には、巨大な中岡慎太郎像が建っています。
	モネの庭 中岡慎太郎のs\ふるさと・北川村にある、世界に誇る観光スポットです。フランスの画家クロード・モネがこよなく愛したシヴェルニー（フランス）の自宅の庭をモデルにしてつくられた庭園です。
	坂本龍馬のふるさとを訪ねる 坂本龍馬のふるさと・高知市上町周辺を散策しました。龍馬の生まれたまち記念館や誕生地碑など之史蹟を紹介しています。
	桂浜 若かりし頃、異国への夢を抱いていた龍馬が度々通っていた砂浜です。高知市南部に位置し、大海原を見下ろすように巨大な坂本龍馬像が建っています。
	寺田屋 京都伏見の船宿。薩長同盟成立直後、龍馬が伏見奉行所の捕り方に襲われた現場（第二次寺田屋事件）。これより以前、薩摩藩の尊攘志士が、藩父・島津久光の指示で派遣された同藩の仲間と斬りあいを演じた場所でもあります（第一次寺田屋事件）。
	高知城 関ケ原の戦いののち、長宗我部氏に代わって土佐藩藩主となった山内一豊が築いた城。。平成18年(2006)には、日本の100名城（＃84）に選定されています。
	岩崎弥太郎生家 坂本龍馬と同時代を生き、地下浪人（じげろうにん）から這い上がって三菱グループの創始者となった岩崎弥太郎の生家。高知県安芸市にあります。